逆光時に画面のど真ん中に現れる円
逆光時に画面の中央に現れる。ちょうどこの茶色の建物を逆光で撮ろうとした時に気付いた。玄関の軒のあたり。EVFをのぞくと何やら中央が変な感じ。しばらく同じ建物をファインダーで覗いたりしていて、半押しすると消えたりする。何故?
どうやら、X-T10は明るい環境では絞りを絞りきってライブビュー画像を生成しているようで、シャッター半押しで設定した絞りに開くようだ。つまり、絞りを絞った時に発生するわけだ。というわけで、絞りをf8にして撮影してみた。

センサーダスト?
FUJIFILM X-T10, 18.8 mm, f8.0, 1/160,ISO400
Photo by Tomoya Kurashige
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富士フイルムに持ち込んでみた
一体この現象は何なのか…。フレアであれば全体に紗がかかったようにコントラストが低くなるし、ゴーストがこんな真ん中にぽっこり出た経験は無い。センサーダストにしても、こんな半透明なものってあるの?センサー上のガラスに厚みがあって、絞ってもこれくらいになるとか?いや、こんな丸くならないでしょう…
結局なんだかわからず、レンズやボディの問題だったとすると精神衛生上よろしく無いので、六本木の富士フイルムサービスセンターに持ち込んでみた。 回答としては、逆光でf22まで絞り込むと避けられない事象だとのこと。いや、そこまで絞ることは無いんだけどね…EVF覗いただけで現象が確認できるのよ…と訴えておいた。
スタッフの方から30分程度で簡易点検ができると言われた。無料とのことなので、ぜひとお願いした。なんと外装の清掃もしてくれるらしい。ありがたや。
30分後、再びサービスセンターを訪れると、ボディ、レンズ共に問題無いとのこと。そして、外装もすっかり綺麗になってた。やるぅ、富士フイルム!
どうやら「スポットフレア」という現象らしい
ネットで調べてみたところ、若干だが同様の現象の情報があった。「スポットフレア」または「フレアスポット」と言うらしい。センサーとレンズとの間で内部反射した光が中央のコントラストを下げてしまうらしい。絞り込むとはっきりと確認できるようになる。
特定の方向から強い光線が入る場合に典型的なフレアやゴーストが出るわけであるが、今回の例のように曇天気味で画面全体が明るく中央に暗いものがある場合に、発生する(正しくは、認識しやすくなる)。センサーの表面はフィルムと違いガラス製のため反射はゼロにはできないのだ。
対策としては、絞りをf8より開けるしか無い。ただ、AFスポットと重なって気付きにくいこともあるので、逆光時には慎重確認が必要。f11で気付かないレベルなら良かったのになぁ…。
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