富士フイルム XF35mm F1.4 RとXF35mm F2 R WRどっちを選ぶべき?

/Posted:2016.08.31

先日こちらの記事 「富士フイルム XF23mm F2 とXF23mm F1.4どっちを選ぶべき? 」で、XF23mm F2 R WRとXF23mm F1.4 Rを比べてみました。

35mmも同様にF1.4とF2のF値違いのレンズラインナップになっています。せっかくなのでのでこちらも”どっちを選ぶべきか?”ちょっくらまとめてみました。

FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF35mm F1.4 R 単焦点 標準 F XF35MMF1.4 R FUJIFILM フジノンレンズ XF35mmF2R WR B (ブラック)

左がXF35mm F1.4 R、右がXF35mm F2 R WR
※画像は実際の大きさとは異なります。

Xレンズ最初のレンズと、コンパクトF2シリーズ最初のレンズ

XF35mm F1.4 RはX-Pro1と同時に発売された記念すべきレンズ。王道の標準単焦点、開放絞りF1.4というスペックでいまだに人気のレンズです。一方、XF35mm F2 R WR は昨年11月に発売された新しいレンズ。このレンズはX-Pro2と同時に規格が進められ、X-Pro2のデザイン仕様書には常にXF35mm F2 R WRが描かれていたそうです。
もうひとつのXF35 | Xストーリー | FUJIFILM X

さて、まずは仕様を一覧で比べてみましょう。

項目 XF35mm F1.4r XF35mm F2
発売日 2012年 2月18日 2016年10月6日
レンズ
構成
6群8枚
非球面レンズ1枚
6群9枚
非球面レンズ2枚
開放絞り f1.4 f2.0
最小絞り f16 f16
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り) 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 28cm 35cm
最大撮影倍率 0.17倍 0.135倍
防塵防滴耐低温 あり なし
外形寸法 ø65.0mm×50.4mm ø60.0mm x 45.9mm
質量 187g 170g
フィルター径 ø52mm ø43mm
8月31日現在
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35,560円
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先日記事にした23mmと同様、新しいレンズのF2のほうが非球面レンズを2枚*も使っていたり、絞り羽も9枚とより円形に近くなるように設計されています。質量は意外と大差ありません。標準レンズは広角レンズほど大きく重たいレンズを使う必要性がないので、それほど大きな差にならなかったのかもしれ舞えん。

*非球面レンズを多く使ったからといって高画質とは限りません。画質を大幅に劣化することなく軽量コンパクトに設計でき、一部の収差を効率的に除去できます。一方で二線ボケやぐるぐるボケなどアウトフォーカス部分が汚く見えることがあります。

画質優先の全郡繰り出しと高速AFのIF&ステッピングモーター

Xシリーズ最初のレンズであるXF35mm F1.4では、AF速度より画質優先で設計されました。X-Pro1がコントラストAF方式出会ったことに加え、コントラストAF技術がまだ成熟していなかったこともあり、AF速度については酷評されました。しかし、AF速度を犠牲にしても画質を優先するというのがXレンズの方針だったようです。

全郡繰り出し方式によるフォーカシングはフィルムレンズ時代のMFレンズでは多くのレンズで採用されていました。しかし、AF時代にはいると採用されなくなります。AFで全郡操出を実現するためには、モーターでレンズ全部を動かし、正確に止めるというパワーと精度の両方が必要とされるのです。現在はインナーフォーカス式というレンズ郡の一部だけを動かす方式のほうが大多数です。しかし、全郡繰り出しの方が画質面では良好なレンズを作りやすいのです。

一方、XF35mm F2 R WRでは インナーフォーカス方式を採用し、更にステッピングモーターを採用することで高速なAFを実現しています。単純にAF方式のことを考慮するとXF35mm F1.4 Rのほうが画質がよいと判断できます。しかしながら、開放F値が2.0と抑えられていることや、3年間の技術進歩により画質面でのギャップが少なくなった、あるいは越えることができるようになったため、インナーフォーカス方式が採用されたとも考えることができます。

二つのレンズの写りは?

短時間ですがxf35mm F1.4を使用したことがありますが、開放F1.4で撮るときれいなボケを作ることができました。開放からバキバキシャープでハイコントラストではなく、滲みやハロが出ます。現代的な写りを求めるならばデメリットですが、ボケを活かして明るく、フワッとした写りを求めているなら逆にこの滲みが効果的にものになるはずです。

海外レビューサイトのレビュー記事の概要をデジカメInfoさんが掲載したものによれば、絞れば全体的にシャープになるとのことです。
富士フイルムXF35mm F1.4 Rは少し絞れば際立った性能になる - デジカメinfo

では、XF35mm F2 R WRの写りはどうでしょうか?こちらも海外のレビューサイトの記事の概要をデジカメInfoさんが掲載しています。
富士フイルムXF35mm F2はどの絞り値でもXF35mm F1.4よりシャープ - デジカメinfo

富士フイルム「XF35mm F2 R WR」は開放から素晴らしい画質だが弱点もあるレンズ - デジカメinfo

これらによると、F2のほうが中央は全般的にシャープネスが高いようですが、周辺部はあまりシャープではないようです。ディストーション(歪曲収差)の補正は電子的に行っているので、これに起因すると考えられます。

製品仕様ページのMTFを見比べるとその傾向がデータに現れています。XF35mm F1.4 Rではコントラストはそれほど高くはないものの、周辺のコントラスト低下は穏やかです。絞れば画面全体で均一になるという、ちょっと古めのレンズ設計っぽくしているのかと思われます。一方、XF35mm R WRでは中央部の最もコントラストの高い値はF1.4を越えていますが、周辺部に向かって急激に低下しています。

Fujinon XF35mm F1.4 R
フジノンレンズ XF35mmF1.4 R : 主な仕様 | 富士フイルムより

Fujinon XF35mm F2 R WR
フジノンレンズ XF35mmF2 R WR : 主な仕様 | 富士フイルムより

デジカメWatchのレビュー記事で遠景の等倍画像が掲載されています。これを見ると中央部分はF2からシャープですが、周辺(ほんとに端っこ)はF8で最もシャープになりますが、中央に比べるとまだもやっとしています。
交換レンズレビュー:XF35mm F2 R WR - デジカメ Watch

ボケ重視や風景ならF1.4、それ以外はF2

最新のボディとの組み合わせであれば、AF速度はそこそこ早くなっているという話も聞きます。そのため、AF速度 をそれほど求めないようなケースや周辺のシャープネスを求めるのであれば、XF35mm F1.4 Rのほうがベターな選択になるでしょう。一方で、スナップ写真など気楽に使ったりAFが早い方が優先されるようなケースではXF35mm R WRのほうがベターと言えそうです。

23mmでは重量の差が大きかったり、XF23mm F2の画質が結構良かったりと、開放F値以外ではF2のほうをオススメしやすかったですが、35mmではそう単純にはいかないようです。みなさん、ぜひ悩んでくださいw

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