夏休みの図書館 | Photograph days  

夏休みの図書館

/Posted:2017.07.21

世の中の多くの学生たちが夏休みに入った。途端、図書館の閲覧席は午前中から埋まり気味になり、午後はほぼ満席状態になった。

閲覧席というけれど、ほとんどの学生たちは図書館の本ではなく、持参した参考書片手に奮闘している。いや、全員がそういうわけでもなく、居眠りするものもいれば、スマートフォンをいじるのに熱心なものもいる(スマートフォンで学習もできる時代だから、遊んでいるとは言い切れない)。

夏休み以外の図書館は多様な人々がおり、何をしているのか不思議に思うこともあるが(僕だって他の人からそう思われているのかも知れない)、夏休みはこのようにわかりやすい世界になる。

僕が学生のころはあまり図書館は利用しなかった。祖母と叔父が喫茶店を営んでいたからそこに行って勉強していた。冷房も効いているし、お昼もでるし、頼めばメロンソーダだって飲めるのだから。

今、その祖母は死の河原へとすこしづつ歩んでいる。余命宣告されたものの随分ともっているし、もってあと1週間と言われてからは2ヶ月近くが経とうとしている。それだけ生きる執念が強い人なのかもしれない。叔父は今も祖母と住んでおり、世話をしている。叔父もすでに60後半になり、しかも病気を患いながらである。週に何回かは私の母も訪ねている。

一方、僕は図書館に通っている。学生の頃通った喫茶店ではなくなった。もうすぐ40にも近づきながら、何を糧に生きるべきかあてもないままにただここにいる。本の虫にもなれず、ただ時間が過ぎるのを待つばかりの無能の人である。

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