カメラのメーカーが違うと色が全然違って大変だというお話 | Photograph days  

カメラのメーカーが違うと色が全然違って大変だというお話

/Posted:2017.07.20

このブログでもすでに書いたとおり、GRIIを昨年購入したものの1年ほどで手放してしまいました。その理由の一つが「色」でした。今回はデジカメの色について書いてみたいと思います。

画像処理エンジンによってコントロールされる画作り

メインカメラである富士フイルムのカメラの写真データとGRのデータを並べるとどうも変な感じになるわけです。プリントしても当然違和感があります。この違和感の理由はメーカーごとの色作り。主に画像処理エンジンによるものなわけです。キヤノンならキヤノンの色、ニコンならニコンの色になります。フィルムカメラの時代はフィルムが色を決めていたわけですが、デジタルカメラに登載された画像処理エンジンによってを色の傾向が決まってくるわけです。

先日第4回の写真教室の授業に行ってきましたが、ペンタックスとキヤノンの両方を使っていた人がいました。やはりメーカー間で色の出方が違いました。先生曰く、キヤノンは肌色重視でオレンジが強く出やすく、ペンタックスは風景撮りの人が多いので青系が出やすいということだそうです。オレンジ系が強い写真と青系が強い写真を並べれば、それはもう変な感じを受けるのは当然ですね。

ちなみに、メーカーが同じでも機種が違う場合にも少しだけ色の違いは起きます。基本的な傾向は同じにはなるものの、センサーも違えば、画像処理エンジンでの処理も違ってくる。そうなると必然的にコントラストや輝度、色相や彩度などに微妙な差異が発生してしまうわけです。実際、僕の所有のX-T10とX-T2ではX-T10のほうがよりコントラストが高く濃い色の写真になります(シャドーが潰れ気味です)。

RAW現像で解決できるか?

そこで「RAWで撮れば問題無いんじゃないの?」と思えそうですが、そう簡単にも行きません。結局同じ問題にぶつかります。RAW現像ソフトでは圧倒的なシェアのLightroomの場合、カラー現像する場合に「カメラキャリブレーション」という項目で、カメラの基本的な絵作りを行います。このキャリブレーションとして用意されたパラメーターによってメーカーのカメラに近づけた画作りがされますし、そもそもセンサー固有の特性というものがあるので、RAWであろうと癖が出てしまうんです。

解決策としては2つあって、なんとか頑張って調整するか、ツールを使ってキャリブレーションを作るという方法です。なんとか頑張るのは相当くるしいですが・・・色相や彩度などのHSLを頑張って調整していってメーカー間の色の出方の癖を調整するというやり方です。それでもコントラストの付き方などに癖があって限界はあるかと思います。富士フイルムはシャドウを潰し気味にするので、他のメーカーのカメラをこちらに合わせることは容易でも、その逆はかなり大変です。

もう一つの方法。ツールを使って独自にキャリブレーションを作ることで、色の違いを補正します。X-rite社が販売している「カラーチェッカーパスポート」というツールを使うとカラーチャートを撮影したうえで、実際のカラーチャートと撮影された画像との差を補正してくれるというわけです。ただし、光源ごとにプロファイルを作る必要があるため、僕のようにフィールドでいろんな光線状態で撮影する人間には余り向きそうにありません。

僕の場合は、最終的に富士フイルムオンリーにすることで、色の違和感をなくすという手段をとりました。今後作品撮り用のカメラには富士フイルムのカメラオンリーってことです。富士フイルムの色は気に入っているので良いんですが、コンパクトカメラのラインナップが少ないので気楽に持ち運べるカメラが無いというのが難点ですね。

まとめ:カラーで撮影するならメーカーは揃えるべし!

というわけで、メーカーが違うと苦労するよというお話をしてきましたが、現像でなんとか近づけるというのはなかなかハードルが高いと思います(GRでやって相当の苦労をあじわいましたから)。作品撮りでかつ複数の写真を組む場合には、1社に統一するのがよいですよ。

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