X-Pro2 vs X100F ミラーレスにする?コンパクトにする?5つの比較ポイント | Photograph days  

X-Pro2 vs X100F ミラーレスにする?コンパクトにする?5つの比較ポイント

/Posted:2017.05.24

富士フイルムは2016年にX-Pro2を発売、2017年にはX100Fを発売しました。画質が同じ、そして光学ファインダー登載の似たようなスタイル・・・でもミラーレスとコンパクトと性格の異なる2台。今回はこの2機種のどちらがあなたにフィットするか迷った時に注目する5つのポイントをご紹介します。

X-Pro2とは

富士フイルムのフラッグシップミラーレス一眼

X-Pro2は富士フイルムのフラッグシップカメラです。2400万画素のX-Trans CMOS靴箸いζ伴のセンサーと最新の画像処理エンジンを組み合わせて、高解像に加え富士フイルムが長年培ったフィルムの色の再現を実現しています。

また、ハイブリッドビューファインダーという、光学式と液晶パネルを切り替えることのできるファインダーを備え、光学式で遅延のない見た目通りの風景を捉えながら撮ることも、EVFで撮影後のイメージを確認しながら撮影することもできるんです。

高画質を誇るXFレンズを利用して高画質な写真を生み出す

対応するレンズは単焦点からズームレンズまで約20本のレンズラインナップを誇り、すべてのレンズで画質へのこだわりが見られます。また、ほとんどのレンズが金属製で、レンズを持った時に独特のしっかりした感触を感じられること特徴の一つです。

X-Pro2で初めて登載された新機能

フラッグシップの2代目であるX-Pro2では今までのXシリーズにはない斬新な機能、装備が搭載されました。いくつか代表的なものをあげてみます。

  • ビルトインISOダイヤル
    シャッターダイヤル内に搭載されたダイヤルでISO感度を素早く変更
  • フォーカスレバー
    従来の十字キー操作よりも素早くAFポイントの変更が可能
  • 新センサーと新画像処理エンジン
    2400万画素のX-Trans CMOS轡札鵐機爾塙眤処理を可能にした画像処理エンジンX-Processor Pro
  • 拡大された位相差AFエリア
    画面中央の約40%をカバーし高速なAFが可能に
  • 新フィルムシミュレーション「ACROS」
    富士フイルムのモノクロフィルムを再現した独特の階調を持つシミュレーション
  • グレインエフェクト
    フィルムの粒子を再現
  • 圧縮RAW
    画素数の増加によって増加するデータサイズを小さく保存可能
  • 最大5EVの露出補正

前機種であるX-Pro1は2012年に発売され、現行の機種からすると見劣りする部分が多い機種です。以降X-Eシリーズ、X-Tシリーズなど多数の機種をリリースしながら改良が進み、上記の新機能と共に最新のカメラが完成したというわけです。

X100Fとは

APS-Cセンサーと単焦点レンズ登載のコンパクトカメラ

大抵のコンパクトカメラが小さいセンサーを登載しています。最近は1型とよばれるサイズのセンサーを登載したコンパクトカメラも各社から販売されるようになりました。しかし、X100FはAPS-Cセンサーというより大きく、一眼カメラと同サイズのセンサーを登載しています。そのセンサーサイズと高画質レンズによって一眼カメラと同画質の写真撮影を可能にしています。 また、登載されるセンサーはX-Pro2と同じ2400万画素のX-Trans CMOS靴覆里如▲潺蕁璽譽垢虜嚢盖薺,伐莠舛まったく一緒なんです。

光学式ファインダーを登載

X-Pro2にも搭載されているハイブリッドファインダーはX100シリーズ初代の機種に初めて搭載された画期的なデバイスです。コンパクトカメラは通常背面液晶を見て撮影することになりますが、外光によって見えづらくなることがよくあります。

しかし、ファインダー登載のX100Fではファインダーを使って被写体をしっかりと観察して撮影できます。しかも、光学式ファインダーも利用できるので、EVFにありがちな遅延やちらつきがなく自然に被写体を見ることができるんです。

ミラーレス一眼並の高性能

X100Fは富士フイルムのミラーレス一眼用に開発された技術がフィードバックされることで、通常のコンパクトカメラよりも高度な機能や性能が備わっているんです。

X100FはX-Pro2より後に発売された関係から、X-Pro2に搭載された多くの機能や装備がX100Fにも搭載されています。上述したX-Pro2に搭載された新機能は全てX100Fにも搭載されています。

5つの比較ポイント

X-Pro2とX100Fをどちらを選ぶべきか?悩みだすと細かいスペックを見比べてしまいなかなか決められないものです。この2機種は上述のとおりセンサーも画像処理エンジンも同じということで、シンプルに5つのポイントに絞って検討するのがよいですよ。5つのポイントを表にまとめてみました。

項目 X-Pro2 X100F
軽量コンパクト
レンズ交換
防塵防滴
パフォーマンス
耐久性

次の項で詳しく解説していきましょう。

比較ポイント詳細

コンパクト

X-Pro2はミラーレス一眼とはいえ、コンパクトではありません。ミラーレス一眼の中では比較的大型の方です。一方のX100FはX-Pro2を2回りほど小さくしたサイズです。

camerasize.comより

実際の寸法と重量は以下のとおりです。

X-Pro2
  • サイズ
    (幅)140.5mm×(高さ)82.8mm×(奥行き)45.9mm(最薄部34.8mm)
  • 重量
    約495g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
X100F
  • サイズ
    (幅)126.5mm×(高さ)74.8mm×(奥行き)52.4mm (奥行き最薄部 32.0mm)
  • 重量
    約469g(付属バッテリー、メモリーカード含む)

X-Pro2にはさらにレンズの分大きくなりますし、重くなります。なお、EOS 80Dの寸法が約139.0(幅)×105.2(高さ)×78.5(奥行)mmとなっているので、幅で言えばX-Pro2はAPS-Cの一眼レフと同等サイズになりますが、高さや厚みでは十分控えめなサイズです。

どちらも大型のカメラではないので、一眼レフ機に比べればスナップでも控えめな撮影に持ち出すこともできれば、できるだけ重量を減らしコンパクトにしたいというニーズは叶えられます。

レンズ交換

X-Pro2は20本近くあるXFレンズを活用して様々な写真撮影を楽しむことができます。開放F2のコンパクト単焦点でのスナップから、100mm-400mmの望遠ズームを利用して高速な動体撮影など様々なシーンで活躍することができます。

一方、コンパクトカメラであるX100Fは当然ながらレンズ交換ができません。その代わり、そのレンズはセンサーに最適化された高性能なレンズです。

また、デジタルテレコンとコンバージョンレンズを使用することで、換算28mmから100mm相当まで撮影することが可能です。デジタルテレコンはさすがに画質が少し落ちますが、コンバージョンレンズはかなり画質がよいと評判です。コンバージョンレンズ使用時でもOVFのフレーム表示は焦点距離に合わせた範囲が表示されるので、コンバージョンレンズを使っても使い勝手が落ちることはありません。

防塵防滴

フラッグシップ機であるX-Pro2はタフな屋外での撮影でも動き続ける防塵防滴性能を与えられています。ボディの隙間を作らないように、たくさんのシーリングが行われています。

一方で、X100Fは防塵防滴は対応しておらず、大雨や砂埃の激しい場所などタフな環境での撮影時は場合によっては故障などを起こしかねません。小雨程度であればタオルで拭いながら撮影すれば問題ないでしょうし、ホコリも通常の街中程度の量であれば撮影に支障はないでしょう。

パフォーマンス

X100Fはコンパクトカメラとしては、かなりの性能を持っています。そして、XシリーズのフラッグシップのX-Pro2はX100Fとほぼ同等のパフォーマンスを発揮します。また項目によってはX-Pro2を超える項目もあるんです。

項目 X-Pro2 X100F
起動時間 0.4秒 0.5秒

AF速度(最速)

0.06秒 0.08秒
撮影間隔 0.25秒 0.2秒
シャッタータイムラグ
0.05秒 0.01秒
連射枚数 8コマ/秒 8コマ/秒

決してX-Pro2の性能が低いわけではありません。コンパクトカメラにもかかわらずX100Fのパフォーマンスが非常に高いのです。例えば、起動時間の0.5秒はコンパクトカメラとしては相当な速さです。

他メーカーでは、ミラーレス機で1秒程度、コンパクトカメラでは2秒程度かかるものもあります。 実際に1秒後に撮影が可能になるというのは、撮影のテンポを悪くします。0.5秒であれば、いざ撮影したいと思ったときにさっと取り出して撮影体制にはいれるんです。

シャッタータイムラグはX100Fが0.01秒と大幅に短くなっています。これはX100Fが採用するシャッター形式によるところが大きいのです。X100Fは通常のフォーカルプレーンシャッター(センサーの前に上下に動作するシャッター)ではなく、リーフシャッター(レンズ内にシャッターが組み込まれている)を採用しており、構造上タイムラグが小さくし易いことが理由です。

耐久性

例えばトラベルフォトグラファーにとってはボディの強度は重要なポイントです。あらゆる場所で撮影し、移動時に鞄の中に入れる。そういった環境でボディに衝撃が加わる可能性は否定できません。X-Pro2はボディにマグネシウムを採用し、軽量ながらも強靭なボディを構成しています。また、大量に撮影するプロフェッショナルやハイアマチュアにはシャッターユニットの耐久回数も重要です。X-Pro2はシャッターユニットについて15万回の耐久性が明確にうたわれています。

一方X100Fは上述のような耐久性についてメーカーから明示的な情報は提供されていません。ボディはマグネシウムではないですし、シャッターの耐久回数も公開されていません。ただ、リーフシャッターはフォーカルプレーンシャッターよりも構造が複雑でないため、耐久回数は高いと想像できます。

まとめ:あなたへのオススメは?

土砂降りや砂塵が舞う中での撮影を頻繁に行いますか?
シチュエーションによって異なる焦点距離での撮影が必要ですか?
高速AFによる動体撮影は必要ですか?
撮影時や移動時にカメラに衝撃が加わるようなことがいままでに多くありましたか?

もし、上記のような条件のうち2つ以上が必須ならはX-Pro2の方があなたにマッチするカメラなのかもしれません。コンパクトカメラのX100Fには不満をためてしまうことになるかもしれませんから。

逆に、上記のような撮影条件は不要で、小さく軽くいつでも持ち出せるカメラが欲しいと思っていたり、23mmの単焦点レンズを楽しむことができるのならX100Fはあなたにとって最高のカメラになると思います。事実X-Pro2では意外と大きく使いにくかったというユーザーもいるようです。

さあ、最終的にどちらがあなたのお気に入りになりそうでしょうか。どちらも素晴らしい写真を撮れることは間違いなしです。富士フイルムのXシリーズで写真をもっと楽しめるようになりますよ!

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