コンパクトでも高画質。富士フイルムX100Fを選ぶ7つの理由 | Photograph days  

コンパクトでも高画質。富士フイルムX100Fを選ぶ7つの理由

/Posted:2017.05.20

2017年、富士フイルムから新しいコンパクトカメラ「X100F」が発売になりました。初代のX100から数えて4代目になり、4番目を意味する英語”fourth”の頭文字を撮って「X100F」とネーミングされています。X100は現在販売されているXシリーズカメラの中で最初にリリースされた製品で、未熟な部分もありました。X100Fでは様々な部分がリファインされ、レンズ交換式のXシリーズにも劣らない魅力的なカメラになっています。

X100Fを選ぶ7つの理由

X100Fは現在販売されているカメラの中でも非常に独特な製品です。他のコンパクトカメラでもなく、一眼レフやミラーレスでもなく、X100Fを選ぶ理由があるんです。

1.レンズ交換式のXシリーズと同じセンサー、画像処理エンジンを採用

X100Fは富士フイルムのミラーレス一眼の最新モデルと同じセンサー(X-Trans CMOS 3)を登載しています。また、画像処理エンジンも同じものです。つまり、一眼レフやミラーレス一眼(以降まとめて「一眼カメラ」とします)に負けない、場合によってはそれらよりもより高画質な写真を撮ることができるんです。

2.高画質レンズ

初代X100から採用されている、焦点距離23mm(35mm判換算35mm)F2 のレンズを登載。レンズ固定式であるため、センサーへと導かれる光が最適になるように設計されており、一眼カメラにも負けない描写を誇ります。

3.ファインダー

一般的なコンパクトカメラは背面液晶のみが登載されています。しかし、明るい場所では液晶が見づらく撮影が難しいことがあります。ファインダーを登載していることで、しっかりと被写体を確認しながら撮影を行うことができるんです。

また、X100シリーは「ハイブリッドファインダー」というものを登載しています。光学式ファインダー(OVF)とエレクトリックビューファインダー(EVF)を切り替えて使用することができるというものです。

OVFではEVFで起こりがちなタイムラグのない撮影が可能です。一方のEVFでは視野率100%、撮影後の画像を確認しながら撮影できます。EVFは液晶パネルを採用していますが、黒浮きせずしっかりコントラストがでた映像を確認できる素晴らしいものです。

4.富士フイルム独自のダイヤルオペレーション

コンパクトカメラはサイズの制限によりボタン等が少なかったり、オート撮影を優先するため、撮影者の思うとおりに操作できないことも多くあります。

X100Fは写真作品を撮影する人にピッタリの操作性を持っています。レンズに絞り環を登載、シャッタースピードはダイヤル式とフィルムカメラの操作性に近くなっています。

電源を入れなくても、現在の設定状況が確認でき、設定を変更することができます。いちいちファインダーを覗いたり、液晶画面で数値を確認する必要は無いんです。ちらっとダイヤルを見て、回すだけ、それだけです。

また、X100Fから新しく登載された「ビルトインISOダイヤル」によって、ISO感度もダイヤルによって操作できるようになりました(前の機種X100Tではメニューから設定)。これによって、露出に関わる絞り、シャッタースピード、ISO感度すべてがダイヤルによって直感的に操作できるようになったんです。

5.Xシリーズから継承されたコンパクトを超えた操作系

AE/ALロック(露出やオートフォーカスを固定したままフレーミングを変更できる)ボタン、好みの機能を割り当てることができるファンクションボタンなど、一眼レフやミラーレス一眼に近い操作性を持っています。

また、X-Pro2から採用されたジョイスティックもX100Fに登載されています。この、ジョイスティックはAFポイントの変更を、従来の十字キーによる操作よりも素早く簡単に行うことができます。

6.素早い撮影を可能にする起動時間0.5秒と光学ファインダー

一眼レフと比較して、ミラーレス一眼やコンパクトカメラは起動が遅いという弱点がありました。それでも、X100Fは0.5秒と起動時間はかなり短くなっています。

さらに光学ファインダー登載により、EVFや背面液晶に映像が写るのを待つことなくフレーミングすることができます。電源を入れながら光学ファインダーを使ってフレーミングしているうちに、撮影可能な状態になっているというわけです。

7.いつでも持ち出せる500gを切るコンパクトなボディ

X100Fはレンズ交換式のカメラと比べると軽くコンパクトなカメラで、カバンに入れて常時携行しても負担になりません。一眼カメラと同等の画質をいつでも気軽に持ち出せるというわけです。

現行のXシリーズで同じセンサー、画像処理エンジン搭載機種の中で最小最軽量の機種はX-T20です。X100Fと同じ画角、開放F値になる「XF23mm F2 R WR」をつけた時と比較すると厚みが大分違います。

Camera Size Comparisonより

バッテリーとカード込みの重量は、X100Fが約470g。一方のX-T20と23mmレンズの組み合わせでは合計で約560g。100gの差は結構大きいですね。

X100Fに向いた撮影スタイル

ここまで書いたとおり、X100Fはコンパクトカメラながら一眼カメラ並の画質を得られるカメラです。また同時に、光学ファインダーや単焦点レンズの登載などユニークな装備を持つカメラでもあります。

フルサイズ換算で35mmの画角の単焦点レンズですから、撮影時にはベストのフレーミングを得るために自ら動く必要があります。ズームでぱぱっと撮るわけには行きません。広角レンズのため、遠くから切り取るような写真も得意ではありません※。

X100Fはその特徴から、ストリートスナップが最も似合うカメラと言えます。もちろん、35mmの画角を体に覚え込ませて使うことで、ポートレートを撮ることも可能ですし、風景も可能です。カメラのズーム任せからの脱却が必要ということですね。

ズームから離れ、35mmという単焦点を使いこなすということは、「どの範囲が写るか、どのような遠近感で写るのか」という感覚を体に覚えて使っていく事になります。X100Fはそういうカメラなんです。

※コンバージョンレンズ、デジタルテレコンの使用によりフルサイズ換算100mm相当の焦点距離の画角まで撮影可能

X100Fのライバルは?

単焦点レンズ登載のコンパクトの代表格リコーGR

コンパクトカメラの中でライバルとなる機種は、同じサイズのセンサーを登載し、単焦点レンズを登載しているという点でリコーのGR2があげられます。非常にシャープな絵作りをするカメラでたくさんのユーザーがいます。

しかし、GRはいくつかX100Fより劣る部分があります。

  • ファインダー非搭載
  • 画素数が少ない(1600万画素)
  • ボタン類が少ない
  • オートフォーカスの性能が低い

(すべてX100Fと比べた場合)

その一方でGRの最大の魅力は軽さと小ささです。レンズがボディ内に収まり、ズボンのポケットに収まるサイズになります。厚さは約35mmと非常に薄く、バッテリーとカード込みでたったの250gです。大型センサー登載でとにかくコンパクト。これが最大の魅力です。

ただし、価格は現在GR2は7万円程度とX100Fとは価格レンジが大きく違います。価格レンジだけで見ると直接のライバルにはならないかもしれません。

1インチセンサーでズームレンズのRX100シリーズ

センサーサイズはX100Fより小さくなりますが、ズームレンズを搭載した人気のカメラにソニーのRX100シリーズがあります。現在の最新モデルはRX100 mark5です。

センサーが小さいですが、オートフォーカス性能はX100Fを凌駕し、X100Fの最速0.08秒に対して0.05秒を誇ります。また、サイズも重量もX100Fより小さく、軽量です。厚みは41mm、バッテリーとカード込みで299gです。そしてEVF登載、コントロールリングやファンクションボタンなどフルオートではない操作を好む方に魅力的な装備が奢られています。

まとめ:高画質な写真を撮りたい単焦点愛好家への最高のカメラ

X100F、魅力的な機種ですが単焦点レンズであることから万人向けのカメラではありません。しかし、最近は単焦点レンズの魅力も見直され、レンズ交換式カメラ用に単焦点レンズが多くラインナップされており、すでになじまれている方も多いと思います。

X100シリーズ4代目の本機は一眼カメラに遜色ないレベルまで完成したカメラと言って良いでしょう。「単焦点レンズでも構わず、高画質で操作性もよく、いつでも持ち出せる」そんなカメラが欲しいという方にはオススメのカメラです。

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