X-T2のファームウェアを2.0にアップデート。機能アップはいかほどに? 〜その1 感度設定編〜

/Posted:2017.04.23

先月末にリリースされたファームウェアVer 2.00。リリース直前にメディアに乗ったりしたこと、いままでも富士フィルムはファームウェアアップデートを機能追加をたくさんしてきたことなどから最新ファームウェアにかなりの期待をしてしまいます。

遅ればせながら僕もアップデートをしてみたので、アップデートの結果どう変わったのか、使い勝手が向上したのかレポートしたいと思います。今回はISO感度周りの機能についてです。

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B

ISO感度周りの主な追加機能

富士フイルムの公式リリースで確認するとISO感度に関するものは以下の4つでした。うち3つが静止画、残りの1つが動画に関するものです。

  • 拡張感度にISO125、ISO160を追加
  • コマンドダイヤルでのISO感度全域変更
  • 感度AUTO設定の低速シャッター限界に「AUTO」を追加
  • 動画記録中のISO感度変更

それでは静止画の追加機能3つについて詳細チェックしていきます。
参考 ISO感度を変更

拡張感度125、160

今までは100しかなかったところに125と160が追加されました。まあ、言って仕舞えばそれだけですが…。とはいえ、X-T2では拡張感度設定でもRAWで保存できるようになっているので、以前の機種よりも積極的に使いたくなるものになっています(拡張感度を利用するにはメカニカルシャッターに設定する必要があります)。

拡張感度ではダイナミックレンジが狭くなるという代わりに、低ノイズになることがメリットです。ISO100では200に対し、ダイナミックレンジが50%になってしまう(つまり、1段分狭くなる)のに対して、160なら狭くなる程度はわずかです(約1/3程度でしょう)。

輝度差が少ない環境、例えばライティングでコントロールされていたり、比較的明るい環境で輝度差の小さい被写体を撮影するときにはその恩恵を受けられます。

コマンドダイヤルでのISO感度全域変更

X-T2は軍艦部左側にISOダイヤルが搭載されています。このダイヤルをAポジションにすると、今まではISO感度オートに設定され、3つ保存できるISO感度オート設定のうち事前に設定された1つが選択される状態です(3つのオート設定からの選択はメニューあるいはファンクションボタンで設定します)。

ファームウェアアップデートをすると、メニューが追加され、Aポジションでの同左を選択できるようになります。「コマンド」を選ぶと、感度オートではなく、ISO感度をフロントダイヤルで変更できるようになります。このとき、フロントダイヤルを1度プッシュする必要があります。プッシュしないと、シャッタースピードが変わったり、あるいはシャッターダイヤルがAポジションだと何も起きません。若干の注意が必要ですね。

この機能追加によって、拡張感度やISOオート感度3つがすべてコマンドダイヤルで選択できるようになります。ただ、XシリーズはISO感度が1/3ステップで刻まれているので、相当ぐるぐる回す必要があるケースも出てきます。拡張感度範囲をよく使うひとで、こまめに変更したい人にオススメの設定といえるでしょう。

ただし、拡張感度を利用するにはメカニカルシャッターに設定する必要がありますので、ご注意ください。

感度AUTO設定の低速シャッター限界に「AUTO」を追加

さて、3つめの機能追加です。これはISO感度Autoにした時のパラメーターです。ISO感度Autoは「基準感度」「上限ISO感度」「低速シャッター限界」の3つが設定でき、十分なシャッタースピードが稼げるときは基準感度が選ばれ、低速シャッター限界に近づくと上限ISO感度まで感度がアップするという仕組みになっています。

いままで低速シャッター限界は、シャッタースピードを明示的に設定する必要があったので、頻繁にレンズを交換する場合やズームレンズを利用する時には都度変更するか、3つあるAuto設定をやりくりするというのが必要でした。今回追加された「AUTO」にすることによって、レンズ焦点距離を考慮してカメラ側が自動的に判断するようになります。

ロジックは単純で「1/焦点距離」です。これ、フィルム時代の基準ですけどね・・・。ただ、1/焦点距離といっても実焦点距離ではなく、35mm判換算後の焦点距離を使用しているようです。たとえば、18mmであれば、1/26か1/28あたり、35mmであれば1/50あたりという具合で動作することを確認しました。

まとめ:少し便利になったISO感度設定

低速シャッター速度にAUTOが追加されたの比較的恩恵を受けられる人が多そうに思います。僕もこの機能は使いそうです。しばらく試してみようかと思います。

他の2つについては積極的に拡張感度を使うケースに限りメリットがあるという機能でしょう。僕はそんなに拡張感度を使うような撮り方はしないので、あまりメリットはないかもしれません。ISO感度の設定はダイヤルで十分便利に使えたいます。試しに低感度のISO感度を160にして見ました。

ということで、劇的な機能向上ではないものの、少し便利になるという種類のアップデートでしょう。小さな変化でも設定の幅が広がることで、多くのユーザーに受け入れられるようになるという意味で有意義なアップデートだと思います。次回以降さらに他の機能についてチェック・検証していきたいと思います。

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