富士フイルム XF23mm F2 とXF23mm F1.4どっちを選ぶべき? | Photograph days  

富士フイルム XF23mm F2 とXF23mm F1.4どっちを選ぶべき?

/Posted:2016.08.27

2016年10月に「XF23m F2 R WR」が新たに発売されました。富士フイルムのXシリーズレンズの23mmといえば、「XF23mm F1.4 R」がすでに存在します。開放F値が1.4と新しく発売される開放F2レンズと悩んでしまいますね・・・。2つのレンズの違いをチェックしてみましょう。

左がXF23mm F1.4 R、右がXF23mm F2 R WR
※画像は実際の大きさとは異なります。

スペック比較

まずは仕様を一覧で見比べてみましょう。

項目 XF23mm F1.4 XF23mm F2
発売日 2013年10月12日 2016年10月6日
レンズ
構成
8群11枚
非球面レンズ1枚
6群10枚
非球面レンズ2枚
開放絞り f1.4 f2.0
最小絞り f16 f16
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り) 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 28cm 22cm
最大撮影倍率 0.1倍 0.13倍
外形寸法 ø72mm×63mm ø60.0mm x 51.9mm
質量 300g 180g
フィルター径 ø62mm ø43mm
 

新しいレンズのF2のほうが非球面レンズを2枚も使っていたり、絞り羽も9枚とより円形に近くなるように設計されています。そして180gと軽量、小型になっています。

オートフォーカス方式

XF23mm F2では、AF方式にインナーフォーカス方式を採用。更にステッピングモーターを採用することで高速なAFを実現しています。これらはXF14mmやXF35mm f2でも採用されているものと同様です。X-Pro2、X-T2との組み合わせでは最速0.05秒を実現します。

一方、XF23mm F1.4はインナーフォーカス方式ではあるものの、DCモーターであることやAFレンズの重量からXF23mm F2に比べると相対的にAFは遅くなってしまいます。

防塵防滴耐低温仕様


  It's rainy outside.. / © Axel Naud

XF23mm F2は防滴防塵低温仕様となっています。レンズ名の最後の「WR」は”Water Resist"を表しています。X-Pro2、X-T1及びX-T2と組み合わせて使用することで悪天候下等でも安心して利用することができます。これはXF23mm F1.4にはないスペックです。

画質

ここまでの内容では、開放絞りの値以外XF23mm F1.4よりもF2のほうが良さそうに見えます。発売に3年も間が開いているのでその期間で技術的な進歩により安価で小型でも高性能なレンズが発売されるということはよくあることです。XF23mm F1.4はXマウントレンズの中でも比較的初期に開発されたレンズなので、最新レンズと比べるとコストパフォーマンスはあまり良くないかもしれません。

XF23mm F1.4の良い所はその光学性能です。ディストーション(歪曲収差)の補正を光学補正で抑えていることです。開放絞りからも非常にシャープで、隅の画質も35mm判換算35mmでf1.4のレンズとしては非常に高性能なものと評価されています。 下記のレビュー記事(の要約)でも、光学性能については非常に高く評価されているようです。

歪曲は、0.3%をわずかに下回っており、この値はJPEGでも未補正のRAWでも同じだ。正直言ってこの値は良すぎるので、RAWでも自動補正が既にかかっているのではないかと若干思っているが、そのことの裏付けはなく、我々は引き続きこの歪曲には感心している。

富士フイルムXF23mm F1.4 R はハイクオリティな画質でとても魅力的なレンズ - デジカメinfo

一方、XF23mm F2はXF35mm F2と同様デジタル補正を採用することで小型軽量を実現しています。デジタル補正の場合中央はシャープにできますが、どうしても周辺部でデジタル補正特有の画質の低下が現れる可能性がありそうです。とはいえ、下記レビューではこのレンズの性能を非常に評価しています。

中央の解像力は、開放で既に48lpmmを超えており(良像の基準値は42-43lpmm)、実に素晴らしい。解像力のピークはF4〜F5.6時の73-74lpmmで、これはXF23mm F1.4の解像力(70lpmmをわずかに上回る)を超えている。
隅の解像力は、批判される可能性があるのは開放時(約41lpmm)だけで、F2.8以上に絞れば完全に実用的な解像力になる。ピークの解像力は51lpmmをわずかに超える値で、55lpmmに達するXF23mm F1.4の方が優れている。隅の解像力は、XF23mm F1.4よりも明らかに弱い

富士フイルムXF23mm F2 R WR は使う喜びのあるレンズ - デジカメinfo

やはり、F1.4とF2では隅の解像力はF1.4の方が優れているようですね。

撮影機能

XF23mm F1.4はフォーカスリングを手前に引くとマニュアルフォーカスに設定でき、被写界深度指標が表示されるという機能があります。フィルムライクなマニュアルフォーカスでのスナップショット撮影に便利な機能です。AFシステムサイトに紹介されています。

マニュアルフォーカス : AFモードの種類 : AFシステムスペシャルサイト|FUJIFILM

隅々まで高解像度でシャープな写真にはF1.4、通常使いならF2で

光学性能でXF24mm F1.4のほうが優れていますが、その差が絶対的に大きいかと言えば隅まで詳細に写す必要があるような写真以外では目立つような差にはなりにくいと思います。防塵防滴、より高速なAF、小型軽量といったXF23mm F2のスペックと安価な価格設定は日常的に写真を撮る人にはより魅力的なのではないでしょうか。

もちろん、できるだけボケを大きくしたいということであればXF23mm F1.4の一択です。

FUJIFILM 交換レンズ23mmF2ブラック XF23MMF2 R WR B
富士フイルム (2016-10-06)
売り上げランキング: 62,664
 
FUJIFILM XFレンズ FUJINON F XF23mmF1.4R 単焦点 広角
富士フイルム (2013-10-12)
売り上げランキング: 14,463

(2016.12.22追記)
XF23mm F2 R WRのレビュー記事を作成しました。実際使うと非常に写りの良いレンズです。

関連コンテンツ

このエントリーをはてなブックマークに追加 feed-icon 読者になる(RSSに登録)