読了:「スタンフォードの自分を変える教室」ケニー・マクゴニガル著 | Photograph days  

読了:「スタンフォードの自分を変える教室」ケニー・マクゴニガル著

/Posted:2016.06.12

先日泊まりで出かけた先で、夜どうやって時間をつぶそうかなーと考えてたんですが、本でも読むかなとホテルの近くのブックオフに寄りました。

あまり高いものでもなく、面白そうなものは…と思ってウロウロしていたところ、この「スタンフォードの自分を変える教室」を発見。以前から多少興味があったところに結構手頃な値段で、状態も良かったので購入しました。


Will / louiscrusoe

意志力を鍛える

本書では頻繁に「意志力」という言葉が出てきます。タイトルは「自分を変える」という啓蒙っぽいものですが、原題は「The willpower instinct」つまり、「意志力」そのものがタイトルなのです。「意志が弱い」というように使われることの多いこの「意志」を鍛えるサポートをしてくれるのです。

そして、意志力として以下の3つをあげており、これらの力を高めるために活用できると説明しています。

  • やる力
  • やらない力
  • 望む力

「やる力」は実行すればより良くなる、あるいは先延ばしにしてしまっていることを実行するための力。「やらない力」はどうしてもやめられない習慣やついつい手を伸ばしてしまう誘惑など、そして「望む力」は最も重要で長期的な目標を実現するための力と説明しています。ダイエットや禁煙、将来の夢などがよくあるゴールとして例示されています。

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)
ケリー・マクゴニガル
大和書房
売り上げランキング: 1,036

研究や実験などの科学的根拠に基づいた内容

啓蒙書系の本は結局精神論だったり、何の根拠もないものが多くあります。本書の良いところはそういった本とは異なり、科学的な論拠を多数示していることです。

心理学や脳科学分野における研究、実験の結果を踏まえ、いかに人が意志を貫くことができず、ついつい誘惑に負けてしまったり、本来目指していたはずのものを成し遂げることができない理由を説明してくれます。我々人間の本能や脳の働きが、本来なら選ばないはずの選択をついついさせてしまう、そんな研究結果がたくさん登場します。自分にも「そういえば…」と思わずにはいられない事象も登場します。

10週間のトレーニング。読むだけでも効果的。

この本は単に読み通すだけでも良いのですが、全10章各章でトレーニングをする、つまり10週間のトレーニングを行い自分の意志力を高める実践の形式を取っています。著者がスタンフォードの授業でも同様に授業を実践しているようですね。

この本を読んでいる最中、常に自分の「意志力」を意識せずにはいられませんでした。「ああ、ここで目先の報酬に騙されてはいけない」「僕の脳はこう言っているけど、実は本当のことじゃない」そう思うこともしばしば。

具体的なゴールを設定したりはしませんでしたが、もともと日々継続的に行っていることや、先延ばしにしていたことを進めることができたりと、結果的にいろんなところに役立ちました。

トレーニングを実践しなくとも、読むだけでも効果的です。この本も非常に良い本でした。

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